倉吉未来中心で、 国際ロータリー第2690地区(鳥取・島根・岡山)の地区大会が開かれました。
ロータリークラブは、奉仕の理想のもとに、実業家や専門職業人が集まる世界的な団体です。
私は、2年前に、縁あって、鳥取中央ロータリークラブに入会しました。
そして、今日、倉吉で開かれた地区大会に参加しました。
地区大会では、「日本は世界で一番 夢も希望もある国です」というテーマで、
評論家である金 美齢さんの記念講演がありました。
たいへん、わかりやすく、おもしろいお話でした。
金さんは、
日本人はもっと自分の国に誇りを持たなければならないと言っていました。
どんな国にも、歴史的に、光もあれば、影もある。
他国への侵略という影は、他国と比べても少ない方だ。
人も同じで、光ばかりの人はいない。
誰にでも光と影があるが、
トータルで、影よりも光が多くなるように努力すれば良いのだと。
日本人は、自分たちの国が「小さい。」と言うけれども、
世界200カ国のうち、領土面積は上から60番目だし、
ヨーロッパの国で日本よりも広い国はフランスしかない。
排他的経済水域では、世界で6番目の広さである。
台湾とは違って、パスポートを持てば、ほとんどどこの国にでも行くことができる。
震災後の対応でも世界中の人が日本人の秩序ある行動をほめていた。
日本人は、もっと自信と誇りをもたなければならないと。
しかし、一方で、昨今の教育にも問題があると述べていました。
日本人は、かつて持っていた美徳を忘れかけていると。
生活保護世帯が増え、
働かざる者食うべからずという言葉や、お礼奉公という言葉、
艱難辛苦、汝を玉にす、という言葉が死語になっている。
大人になりきれない大人が増え、人の話もきちんと聞けない。
子どもに人の話を聞けというが、自分たちは人の話をよそにぺちゃくちゃとしゃべっている。
高級ホテルであっても、子ども連れの若い夫婦が子どもを大声で泣かせて平気でいる。
政府にも問題がある。
日本を非難する国にはやたらとお金を配るが、
震災にもっとも多くの義援金を集めた台湾にお礼の言葉もない。
こういう状況を続けていれば、
いずれはギリシャのように退廃した国になるおそれがあると言っておられました。
金さんの講演を聞いて、
客観的な数字の裏付けが必要であることや、比較して評価するものの見方、
物事を一面的に捉えないことの重要性を学びました。
我々日本人に対する、励ましと警告にみちた、良い講演だったと思います。