夕食に「蕎麦」をいただきながら、テレビを見ていますと、NHKの「クローズアップ現代」という番組が流れていました。
画家中島潔さんの「大漁」という作品についての番組でした。
番組の中で、中島潔さんが「死」について語られていたことがとても印象に残っています。
「死」は、失われてしまうものではなく、「心」を残すものである。
人の「心」は、人々に生き続ける。
もう一つ、印象に残っているお話しがあります。
先日、鳥取中央ロータリークラブの例会で聞かせていただいた、野の花診療所の徳永進先生のお話です。
先生は、臨死体験者が語る死の淵は、存外、安らかなもので、「死」の向こう側は、何もない「無」ではなく、エネルギーの固まりとしての「無」かもしれない。
そして、「無」のもつエネルギーが、「有」を生み出すのではないでしょうかと私たちに話して下さいました。
私は、画家中島潔さんのお話しと、徳永先生のお話に共通する精神を感じました。
「死」は「心」を残す。
「死」の向こうは「無」だけれども、「無」のもつエネルギーが「有」を生み出す。
「心」がエネルギーとなり、新たな「有」が生まれる。
私も、「心」を残したい、そんなふうに思いました。(駒井)