お正月、二日目。
ゆっくり本でも読もうと思って、
少し遅ればせながら、
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を、
読んでみました。
おもしろいです。
あっという間に読み終えてしまいました。
この本、
夏に、若い修習生から薦められ、
本屋に行くたびに山積みされている派手なカバーを見ていたのですが、
冬に、就職を控えた大学生からも薦められ、
これは、一度、読んでみようと思ったわけです。
ドラッカーといえば、
私が高校生の頃に、父の知り合いの方に薦められて読んだ記憶があります。
経営者とか、エグゼクティブと呼ばれる人たちが好んで読む堅い本というイメージでした。
分厚くて、難しくて、高い本・・・
しかも、ドラッカーは他界してしまった。
遺言のような本が売り出されてはいても、
ドラッカーに関心を持つ者は、遅かれ早かれ、いなくなるだろうと思っていました。
ところが、
ドラッカーのマネジメントがバイブルのようになって、
突如、息を吹き返したわけです。
すごい。
この「もしドラ」は、表紙が完全に秋葉系ですし、
若者が好んで読んでいる。
「みなみ」という、
有名な野球漫画のヒロインと同じ名前の女の子が主人公で、
1600円。
少し高いけれども、
堅くて、分厚くて、難しい、というネガティブなイメージが消えています。
「ドラッカー」と「ダイヤモンド社」のイノベーションです。
そして、
この本は、ドラッカーという、大専門家の通訳になっていて、
150万部を超える大ベストセラーとなった。
まさに、
この本じたいが、ドラッカーの「マネジメント」を具体化していますね。
150万部が売れたそうですから、日本人の80人に1人は買っているわけです。
日本人の80人に1人が、ここ最近のうちに、
ドラッカーのマネジメントに接したというのは、
世界的に見ても、驚異ではないでしょうか。
ドラッカーと秋葉系キャラと野球と青春の融合、
おそらく、
アメリカのエグゼクティブがびっくりしているはず。