5月3日は、憲法記念日です。
鳥取県弁護士会は、憲法記念日にちなみ、とりぎん文化会館小ホールにおいて、「憲法は改正すべきか、市民で考える。」というテーマで、市民の方への憲法公開講座を開催しました。鳥取県弁護士会では、憲法委員会の委員を中心として、立憲主義(個人主義と法の支配)や基本的人権の尊重、平和問題、ならびに憲法改正問題に取り組んでいます。
当事務所の弁護士(駒井、吉本)も、今回の公開講座には実行委員として参加しました。
まず、鳥取県弁護士会の若手弁護士二人が憲法改正問題に関する日弁連の活動を基調報告しました。吉本弁護士は、日弁連の宣言「立憲主義の堅持と日本国憲法の基本原理の尊重を求める宣言」について解説しました。
続いて、奈良弁護士会の宮尾耕二弁護士をお招きし、「民主党の憲法改正案に関する立憲主義からの分析」というテーマで基調講演を行いました。
また、事前に皆様からお寄せいただいた質問について弁護士が答えるという形式での、市民との意見交換会を行いました。私(駒井)は、皆様からの質問を発表するコーディネーター役を務めました。
日弁連は、年に一度開かれる人権擁護大会において、近年、憲法改正問題について二つの宣言を公表しています。一つは、2005年11月に鳥取市で開催された人権擁護大会における宣言「立憲主義の堅持と日本国憲法の基本原理の尊重を求める宣言」(鳥取宣言)であり、二つ目は、2008年10月に富山市で開催された人権擁護大会における宣言「平和的生存権および日本国憲法9条の今日的意義を確認する宣言」です。いずれも、現在の憲法改正問題について日弁連の姿勢を示すきわめて重要な宣言です。
日弁連の宣言は、下記のURLで公表しています。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/hr_res/2005_1.html
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/hr_res/2008_1.html