先日、鳥取大学及び鳥取短期大学で平成29年度くらしの経済・法律講座の講師を担当させて頂きました。
与えられたお題は「知っておきたいブラック企業から身を守る方法」。
今や社会問題として大きく取り上げられているこの問題について、どこまで有意義な話しが出来たか不安な面はありますが、私なりのメッセージは伝えることが出来たと思っています。
身を守る一番の方法は、そのような企業に「就職しないこと」なのでしょうが、就職活動時における情報収集にも限界がありますし、ブランド力のある企業が「ブラック」であることもあります。
また、自身の身を守るためには労働法の知識も必要でしょうが、その教育は困難を極めているのではないでしょうか。
労働法は、非常に難しい領域の学問です。
私も、学生時代労働法を学びましたが、理解することが多少でも出来るようになったのは、かなり法律の勉強が進んでからのことです。
労働法は民法の特別法ですので民法が分からなければ労働法は真には理解できないのです。
そうすると、教える方も大変。もちろん、理解する方も大変。
私は、講義の中で、「学生の皆さんから労働法のゼミをやって欲しいと言われたら、手弁当でもjやる。」と宣言してきましたが、まだ声はかかりません。
むしろ、声はかからない気がします。
ブラック企業問題が根深い社会問題であることの一つの側面だと、私は感じています。